「な、なっ!何してんのよ!」


「着替えてたんだよっ」


「もう馬鹿ァァ!」


「うっ!」



千波が俺に向かって、バッグを投げつけた。

顔面…かよ。



「変なこと考えてたんじゃないでしょうね!」



「バッ…ふざけんなっ」



いってー…。
最悪だ。

着替えてただけで、文句言われるわ、ケガするわで…。



「お前こそ、ノックしろよ」



「はぁ!?」



「例えばだ。もし、俺がお前ん家に行って、お前が着替えてるとき、ノックせずに入ったら、どうする?」



「殺す」



即答。

例えばだぞ?
マジな話じゃねぇぞ?


睨むなよ。
おい、こら。


ボールペン持って、刺す気か?