「その話、俺が引き受けるぞ」


振り返ると、ゴリ男がいた。

後ろには、ゴリ男よりも体格のいい奴らが2人いた。


「早く行け。場所は、下にいる仲間に聞け」



「は?」



「これは、俺がどうにかする。ほら、早く行け」



俺は、ゴリ男の肩を叩いてすぐに外へ向かった。

ゴリ男の仲間に蒼空のいる所へ連れて行ってもらうことになり、すぐに車に乗って、その場所へ向かった。



「あーあ。行っちゃった」


「お前は、これから警察行きだ」


「ゴリ男さん。それは…ゴメンだね。俺の行き先は…由紀のとこだけ」


パンッ。


「…結局、警察に連絡しないとな。死人に口なし…自殺した場所が、こんなとこだと…怪しまれるな」


後で聞いた話だったが、龍平は最初から俺を殺す気なんてなかった…。