俺は最低な男だろう?
なぁ、俺に関わるなよ。



「どうして、嘘つくの?」



すべては、お前達を守る為。



アニキ達のように、死んでも守ると…決めた。



「どうして、黙ってるの?」



何も言わずに、ただ千波を見つめるだけ。

嘘をこれ以上、重ねたって意味がないだろ?


「どうし…て…」



ぐっと涙を堪えて、俺を見つめた。






「蒼空の匂いがするの?」






その質問には。

正直、俺の心が大きく揺れた。