昔は女遊びが酷く、よく恨まれていた。


『最っ低』『…あたしだけだと思ったのに…』


まぁ、こんな女は少なかった。


『いいよ。彼女いても。身体だけの関係でも』『慶と繋がっていたいの』


…が、多かったかな。

今は、全くと言っていいほど、遊んでねぇし。

何か……好きな女じゃないと、ダメな身体になっちまった。


こんな俺を。


誰も見なければいいのに。


なんて考える俺は馬鹿か?


落ちていたコップを投げた。

ガシャンと、派手な音が静かな部屋の中で響く。