トップ画面はあいつの顔。
口を押さえた、三ヶ月振りに見たあいつの顔。
いつも見ていた笑顔。

「なにが浮気防止だよ・・・お前いないじゃねーかよ・・・浮気すんぞ・・・」

涙が溢れて止まらない。
改めてあいつがいないと実感が沸く。
しばらくするとメール受信画面。

「やべ!」

受信中断に慌ててする、このまま受信すると何件はいるか分からない。
三ヶ月分のメールはさすがにやばいな。
少し気持ちが落ち着いた。
最初に着信履歴を見る。


7/8 1:37 優
7/8 1:36 優
7/8 1:34 優
7/8 1:32 優

着信履歴はすべて優だった。
7/8はあいつが死んだ次の日。
全部でてないから気がつかなかったのか?
よく覚えてない。
もしかしたら優の電話のおかげであいつが死んだ次の日のまま、この携帯は受電切れて止まっていたのかもしれない。
怖いのはあるがあの日に戻って逃げるなって言われているような気がした。
あの日の事をよく覚えていない、だからこそもう一度今あの日を受け止めよう。
なんとなく気持ちに少しだけ整理がついた気がした。
俺は少しでも前に進めるのか?
どんな答えになるか分からない。
けど受け止めないといけない。

「前に進んでみるか・・・」

決心する為か口から言葉が出た。
メール確認・・・・
指が震える。

メールボタンを押す。

差出人 蘭
題名  ごめん

未開封のままになっている。
不安が押し寄せるように体が震えた。
みたくない!!でもみないといけない!!
しばらく見ていたが震える手で決定ボタンを押した。