三ヶ月前彼女が死んだ。
その事に変わりはない、あの時俺は何の為に彼女の側にいたのか・・・
俺のせいなのか?

「・・・おい!竜也大丈夫か?!」

「あぁごめん・・・」

優の声でわれに返った。

「お前のせいじゃないだろ?」

「じゃぁ優・・・誰のせいなんだよ・・・」

「・・・・」

「ごめん、お前を困らせたな。」

「俺は誰のせいかは分からないけど、竜也のせいではない事だけは分かってる。少し時間たった今なんでだったか知ろうとしてみたらどうだ?俺も手伝うから。」

「もし調べて本当に俺のせいだったら・・・」

「その時は・・・受け止めるしかないだろ。ただ今のままじゃだめだと思う。」

「・・・少し考えさせてくれ。」

「あぁ決められるまで待つよ。」

タバコをくわえて一服して天井を見た。
もう三ヶ月?まだ三ヶ月?
死んだという実感すら今だにわかない・・・
ただ毎日のように見てた顔、声だけが切り取られたように失われている。
でもまだ俺の中ではどこかにいるんじゃないかって・・・
現実逃避?逃げてるのか俺?
違う・・・
ただ居なくなったと思えない。
人が死ぬってこんな感じなのか?
よく言う心に穴が開いたようってこんな感じなのか?
考えたってどうにかなるものじゃない、ただ死なれたらどうにもできないんだよ。
聞くこともできない、残された人間はみんなそうなのか?

「タバコの灰落ちるぞ。」

優の声に天井から顔を落とすとタバコの灰が落ちた。

「あ~あ、だから言ったのに。」

「言うのおせーよ。」

「わざと遅く言ったんだよ。」

張り詰めてた空気が和んだ。