優は相手の胸倉をつかんだ。

「優!!やめろ!!」

「お前かって聞いてんだよ!!」

「やめろ!!」

優を無理やり相手から引き離した。

「すいません。」

「すいませんじゃねーぞ!!」

「いいからもう行けよ!優も落ち着けって!!」

その言葉で相手が行くのを見てから優の手を放した。

「竜也なんで止めんだよ!!」

「いいから、優ありがとな。」

「は?ありがとじゃねーよ!!お前いいのかよ!!」

まだ怒りが収まらないようだ。

「俺は大丈夫だから行こう、周りが見てる。」

「ちっ!」

また無言のまま進み始めた、優の怒りが収まっていないのがヒシヒシ伝わる。

「優とりあえず俺ん家来るか?」

「あぁ。」

言葉をやりとって無言のまま家に向かった。
登校してる時よりも長く時間を感じた。

「なんで止めんだよ・・・」

家に入りソファーに座った第一声。

「・・・なんで?」

「俺がなんでかって聞いてんだよ。」

「仕方ないだろ。」

「何が?」

「言われても仕方ねー。」

「殺したって言われたんだぞ。」

「そう言われても仕方ねー。」