fushin

早めに目が覚めた俺は優を起こして早々病院を出た。

「な～いくら馬鹿だって痛いのは痛いんだろ？」

「だろうな。」

「じゃ竜也は馬鹿超えたな！」

「俺だっていてーよ。」

「そうんなんだ。」

「優・・・」

「ん？」

「あのメールの奴にもう一度連絡しようと思うんだけど。」

「は？！ありえないだろ、あんな目に合ってるのに？」

「気になって仕方ないんだよ。」

「・・・その顔は止めたって聞かないんだろ？」

「かもな。」

「はー・・・仕方ねーな付き合ってやるよ。」

「悪い。」

「悪くはねーけど竜也の頭が悪いようだな。」

「は？・・・そうかもしんねー。」

「やっと気付いたか。・・・そんでどうすんだ？メールしてみっか？」

「とりあえずこれから蘭の学校を見ておきたい。」

「じゃあいっちょ現場検証と行きますか！」

「あぁ。」

道を変えて蘭の学校へと向かった。
どうしてもこのままにしておく気がしなかった。少しでも何か蘭のことで分かるなら動きたいと思った。
それが良いのか悪いのか分からない、でも蘭の自殺が何だったのか分かりたかった。
それよりも俺が蘭の事で知らない事があるって事が許せない。
蘭が死んでからただ漠然と蘭は死んだと思っていた。
それが今少しだけ蘭の死に対して向き合えてるような気になっている。
勘違いかもしれないけど・・・