気がつけば病院のベットだった。
優が覗き込むようにベットの横の椅子に座っていた。

「あ!気がついたか?大丈夫か竜也!」

「あぁ・・・この麻酔が切れた感じはどうにも胸糞悪いけど・・」

「はぁ~良かった・・・どうなっかと思ったよ。」

「てかあの時誰かいたか?優誰か見た?」

「いや俺には人の気配をさっぱり感じなかった。いつの間にやら竜也が血だしてっから何だなんだか分からない。俺が一緒にいたのに申し訳ない。」

「いや、いいよ俺も全然分からなかった。」

一体何なんだ?あのメールの主が刺したのか?それとも別?
最初から刺すために俺を呼んだのか?殺すため?痛めつけるため?
傷が浅いから殺意まではないような・・・

「優、俺の携帯くれ。」

「あぁさっき一回鳴ってたぞ。」

そういうと優は席を立ち俺の服から携帯をだして渡してくれた。
携帯を開くと受信メール一件の文字。
開いて見ると昨日やり取りしていたアドレスからだった。

題名なし

どこからか情報がもれていたようです。
また連絡を頂きたいです。


何だ?こいつがやったんじゃないのか?それともしらばっくれてる?

「竜也どうした?なんかあった?昨日の奴か?」

「あぁ。」

携帯を開いたまま優に渡した。

「は?!こいつがやったんじゃねーのかよ!ばっくれてんの?」

「わかんねー。」

「いやこいつしかないだろ!」

「あぁ、俺もそう思うけど・・・」

このメールが本当だったら俺が話したのは優しかいない、まさか優が?ありえない。
やっぱりこのメールの奴が何かしらあって刺したんだ。
それ以外ありえない。

「こいつなら何で致命傷を与えなかったんだろうな・・・」

「そんなの殺す気までなくても痛めつけてやりたいとか、そんな事だったりするんじゃないか?」

「でもこうやってアドレス載せてんだから俺が警察行ったらすぐパクられんだろ。」

「確かにそうかもしれないけど・・・携帯なんか今簡単に手に入れられるんじゃないか?頭いかれた奴の考える事なんてわかんねーよ。」