ヘリの操縦席に駆け込む鬼島とゴロウ。

「しっかり掴まってろよ!」

操縦桿を握り締め、彼はそれを一気に傾ける。

浮き上がる機体、同時に緊急上昇!

ヘリは乱暴なまでの離陸で上空へと飛翔する!

激しく揺れる機体に揺さぶられる仲間達。

だがのんびり飛んでいる暇はない。

このヘリに出せる最大速度で飛行する!

…遠ざかっていく榑市の姿が、仲間達の目に焼き付いた。

今度こそ終わりだ。

三度も続いた屍達の支配も、今度こそ真の終焉を迎えるのだ。