やがて基地内に入った一行は、駐機場を目指す。

「駐機場の格納庫に、ヘリがある筈だ。それで脱出しよう」

鬼島の言葉で仲間達はハンヴィーを降り、駐機場の格納庫へと向かう。

どのみちハンヴィーでゾンビ達に手間取りながら走っていたのでは間に合わない。

核ミサイルが撃ち込まれる前に、一気にヘリで街から遠ざかる必要があった。

足に傷を負った颯太に肩を貸す理子と深幸、改良型寄生虫の入った箱をしっかりと抱える山田、奏と夕映は鬼島とゴロウを気遣う。

そしてリーダーの純が全員を先導しながら格納庫へ。

しかし。

「っ!!」

ここにきて全員が愕然とする。

恐らくヘリが収納されているのであろう格納庫。

その扉が、厳重に施錠されていたのだ。