「がっ!」

鳴り響く銃声。

狙撃銃に持ち替えた榛原の射撃が、颯太の左大腿部に命中した!

「大当たりぃ~」

人間を銃撃で傷つけた。

その事に良心の呵責すら感じていない様子で、榛原はおどけたように呟く。

「は、颯太さんっっ!!」

撃たれた!

颯太さんが撃たれた!!

何で?

どうして颯太さんが撃たれるの?

何が何だかわからないまま、それでも目の前で足を撃たれて倒れる颯太を見過ごす事ができず、理子はハンヴィーから降りて駆け出した!