「後藤さんって、無愛想だよね。」 聞こえてんだよ、アタシには。 「えー?可愛いじゃん、クールで」 うぜー。 「メアド聞きてぇー。」 「彼氏いんのかなぁ」 …。 ―シ―ン… さっきまでザワザワしてた教室が 一瞬で静かになった。 こういうの苦手。 ―ガタッ―… 立ちあがってドア目掛けて歩き始めた。 その時だった―…