信じられないとばかりに恵がゆっくり死体となった龍に歩み寄る



「ねぇ……りゅう、龍起きてよ、お願い。……ねぇってば!!起きてよ龍!!!!」



恵は叫び泣いていた…



もう目をあけることのない龍を抱きしめながら……


ただ泣いた



拓がゆっくり歩み寄り、恵を抱えあげた



龍と離れたくないと言わんばかりに、物凄い力で抵抗してきた