「そぅいえばさぁ、俊はどうしてこの中に犯人がいると思ったの?」


奈津が沈黙をやぶり聞いてきた


「そっそうだよな、どこかまだ捜し足りなくて潜んでるかもしんねーじゃねーか」


達也が座っていたソファーから身をのり出す


「ありえないんです。外部犯の可能性は。調べた所、この山荘には出入口は一つ、そこの玄関のみです」


そういって俊は玄関を指差す