奈津は半ベソかいていた



最初は何べんも話しかけたりしたが、俺もそんな奈津を励ます力がなくなっていた



スキーウェアがこの吹雪で、雪が染み込んできて俺達の体温を限りなく下げていく











どれくらい時間が経ったんだろ……


気付くと目の前には小さな光が見えた


幻かどうかは分からないが……奈津の手を掴みながらその光に向かって行った