ドスっ



部屋に辿りつき、通気口から降りた



薄暗い部屋の中…美穂の姿をさがす



なかなか暗闇に目が慣れず焦燥感にかられた



けど空気を伝わり、啜り泣く音が聞こえていた



「お兄ちゃん……お兄ちゃん……」



目を凝らしようやく姿を確認できた



一枚の写真をかかえこみ、美穂は泣いていた



「美穂さん……」



俺はかける言葉が見つからず、ただ立ち尽くしてしまった