「…………」



恵こと美穂は何度も何度も読み返していた……


じっと……何かを考えるように……



「あいつら……兄さんを見殺しにしたんだ……」



「いや……違いやすぜ」



岸沼が俯せのまま息絶え絶えに言った



先程刺された場所からは血が出続けていた