俊が私の目の前にいた


体中傷だらけで、顔は青く、息をはぁはぁ言いながらも満面の笑顔を私にみせる



「うぅ〜〜バカバカばかぁ〜!!どこにいたのよっ!心配したんだから……それにその傷どぅしたのよっ!?」



涙を流しながら俊の胸元を、何度も、何度も両手で叩いた



「ちょっと散歩にいって転んでなっ。もう泣くなよ、俺奈津の笑ってる顔が大好きなんだからさ」



そういって奈津を抱き寄せた