「血を流してたって言う達也さんも見当たらないぞ」



元樹が動揺して言った



「っつ………ともかく俊君と達也さんを捜そう、どっちかが僕を襲った犯人かもしれないから気をつけて捜そう」



拓は首を摩りながら起き上がる



「ちょっと待ってください!!俊が犯人なんて有りえません!!そりゃ…ぶっきらぼうなとこもあるけど、人を殴るなんて……ましてや傷をつけるなんて絶対しません!!」


奈津は涙ながらに力強く言った