「帰ろう」

「うん」

私たちは荷物を片付けて、歩き出した。

「楽しかったね」

「あずさがあまりにも速いからビックリした」

「何それ?私が遅すぎるみたいじゃん」

「あずさ可愛い」

え?
「か、可愛くないよ」
私が可愛いとか、絶対に無い。だから思うんだぁー、もっと可愛い子に生まれたかった・・・。

「なんでそう思うの?」

え?いや、なんでって・・・。
「いや、普通に考えて可愛くないって」

「いや、絶対に可愛い」

「やめようよ、こんな話」
私の可愛くない顔の話なんてしないで・・・。

中学のときから、自分ってなんでこんな顔なのかなーって思ってた。可愛くも、かっこよくもない顔。あーあ、もっと可愛かったらなー。