「なぁ、黒木」

「んー」

「走ろう」

「うん!」
私たちは、どちらともなくスタートラインに手をついた。

用意。

スタート!

私たちは、同時に出て、200mのコーナーをまわった。加速して、加速して、風を感じた・・・。
速い!
木川は、私をおいて風のように行ってしまった。

「ハァー」

「気持ちよかったね」

「うん、最高」