美和の言う通り、思い返してみれば私ってロクでもない男と付き合ってばかりだ。





結局はそれで喧嘩して別れる。





「もうさ、若王子さんにしとけって言うのに何がダメなのよ。」


「ダメってわけじゃないけど……。」


「けど、何よ。告白断るって事は何かダメな事があるからでしょ。」


「…………。」






ダメなところなんてない………前の態度は嫌だったけど、今は全然嫌じゃない。





「若王子さんあんなに一生懸命気持ちぶつけてるのに蜜姫は拾いもしないでしょ。」


「み、美和さん……。」





いつになく真剣で怒ってるような言い方に千花ちゃんが止めようとするが、美和は左手で制する。





「私から見たらあまりにも無神経過ぎると思うわ。真剣に考えるつもりがないのならバッサリ断りなさいよ。自覚あるのかないのか私にはわからないけど、蜜姫は自分勝手過ぎるところがあるわ。」