また体かと、げんなりしてしまう。





まぁ、美和の言う通り体の相性も必要だけどさ――――…まだ付き合うとは決めてない。





「蜜姫、姉ちゃん連れて先に帰ろうか?さっさとヤっちゃいなさいよ。」





変な気を使わなくていいから……。





「遠慮します。まともな人間だとわかっただけで十分よ。」


「えぇ……つまらないわ。」





不貞腐れる美和をほっとき、姉と若王子さんの会話を聞きつつメニューを開く。





「はいはい、なんか頼むわよ。」


「そうね。お腹空いたしねー。」





食べ物は美和がたくさん頼むだろうし、私は生ビールとだけ告げた。





「あれ?王子どうしたの?」


「蜜姫さんに会いたい……。」


「そんなに好きなの?凄いねー。」

「蜜姫さん以外の女なんか消えてしまえばいい。もう、蜜姫さんの虜だよ。」