「待って、ハル!!」


「えっ?」


振り向いたハルは赤かった。



俺が変なこと言わせたせいだ。ごめん。



「…足、やっぱり痛かったの?」


走り方が少し変だったことを思い出した。



「…うん。ちょっと挫いちゃったみたいで。」



「着いてくよ、保健室。」



「え?いい、いい!!優花に着いてきてもらうから!!気にしないで!」



…気にしないでって言われても、気になっちゃうしなぁ。


ていうか、


「真田、来れないと思うけど……」



と俺は、イチャイチャおしゃべり中のタケと真田を指差した。



「あー…、そうだね!

じゃあお願いします。」




ちょこっと頭を下げたハル。




そんなハルを


可愛い


と思ってる自分がいた。