トントン


誰かに肩を叩かれ、振り向いたらハルだった。



「タカヤ、おつかれさま!」


「さんきゅ!ハルもお疲れ!」


「ありがとう!タカヤすっごい速かったね!

……あの…うん…、かっこよかったよ。」




ドクン



「本当?いちばん…?」



って俺何聞いてんだ!


やべー!おかしいだろ!今のは絶対おかしいだろ!

しかもキャラじゃねぇー!!



「……うん。いちばん。」



「あ、ありがとう。

あぁ、なんかごめん、今俺おかしかった。気にしないで!」



穴があったら入りたいとは、まさにこういうこと。



「あの…、あたし保健室行くから、じゃあ!」

急ぐようにそう言ってハルは、足を少し引きずってヒョコヒョコ歩いてた。