「私も飴食べたい!」 とハル。 もう一個はいってるかな。 ポッケに手を突っ込む。 ガサッと手に取ったのは、飴の包みのゴミ。 「ごめん、ゴミだった。 あっ、でもバックに入ってるかも」 ポッケの次にバックの中を漁る。 教科書と体育の時に着たTシャツに埋もれた小さな袋。 「あった!!」 勢いよく取り出した小さな袋には“黒アメ”の文字。 「高橋(タカヤ)、渋っ!!!」 壱生とハルの声が重なった。