ガチャ、ガチャガチャ ――――――ガラッ 「……うわっ!高橋、何でこんな所にいるんだよ!?」 校舎の4階の一番端に、薄暗い空き教室がひとつ。 人の出入りが少ない4階、しかもこの教室に人がいたんだ。 壱生がこんなに驚いているのもまぁ、無理はないだろう。 「……ちょっとね!」 「お前の「ちょっと」で俺の寿命縮ませるな、バカ!」 口悪いなぁ、壱生。