「うわっ!っておいっ!お前ら授業中だぞ!こんなとこで何やってんだ?」



隣の教室から出て来た壱生。




パッと急いで俺の手を振り払った。



そんな急がなくてもいいのに…ってこれって拒否られた?



あー、結構ショックだ…。



「えっ、いや、先生!鍵!ない、入れない!」




「 はははっ!中島、挙動不審だぞ!

ところで二人で何コソコソしてたんだよ?

怪しいな「別に!!!何もしてないし!ね、タカヤ?」




「…おぅ。」




「そうなのか?じゃあ今鍵取って来てやる。待ってろ。」



「先生、ありがとうございます。」




先生は鍵を取りに行っている間、俺らはまた二人きり。


でもさっきまでの距離感が嘘みたいに、ハルは遠い。




俺、嫌われたかな?



最近はあまり考えてなかったけど、ハルはまだ壱生のこと好きなのかもしれない…。



それなのに、俺といるところ、しかも俺手掴んでたし…

そういうの見られて嫌だったんだろうな…。