――――――――
―――――


ジリリリリリッとけたたましく鳴り響く目覚ましの音で目が覚める。


「………うるさ…」


耳元でガンガン鳴ってくれたので頭が痛い。
気分転換に目覚まし変えてみたけれど失敗だったみたいだ。


また、前のに戻そう……


心の中で呟きながらあたしはもそもそとベッドから降りた。
ぐうっと伸びをして、欠伸を一つ。


窓のカーテンを開けると、明るい光が射し込んできたので僅かに目を細めた。


うん、今日も快晴。





ノロノロと着替えてリビングに行くと、台所に立っていたお母さんがあたしをその目に映す。


「恵里、おはよう」

「おはよう」


朝の挨拶を交わしてテーブルに目を向けると朝ごはんを食べている茉里がいた。