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ボンヤリと窓から見える外の景色を楽しむ。
住宅街にも関わらず、ここから見える景色は綺麗だ。
多分、ちらりと自然も見ることが出来るからかもしれない。
何かをするわけなく、景色を眺めているとガチャリとドアが開く音がする。
「恵里、起きたか」
「うん」
お盆を片手に入ってきた蒼馬にあたしは頷いた。
「飯、食えるか?」
「大丈夫」
小さく笑うと、蒼馬は近くにある机にお盆を置いた。
小さな一人分の土鍋に恐らくお粥だろうと思う。
カチャカチャと蒼馬がお粥をあたしに食べさせようと準備をする。
その姿を見ながらあたしは緩む頬を食い止めることは出来ない。
「ねぇ、蒼馬」
「ん?」
「もう、大丈夫よ?」
背中に話しかける。