一体なんの事?と頭の上に疑問符をがあるけれど、あたしには分かってるんだから。
「誰に迎えに来てもらったの?」
「それは、廉ちゃ……あ!」
やっと亜理砂は気付いたみたいだ。
そして、ほにゃんと顔を綻ばせると、あたしの隣に腰を下ろす。
「ごめんね、でもね、まだね、」
「昨日からなんでしょ?」
仕方ないけど、那祁よりは早く知りたかったわ。
拗ねたように頬を膨らませてみると、亜理砂は、あたしの機嫌をとるようにあれこれ手振り付きで話し出す。
「那祁さんは、何て言うか、仕方なくて!でもあたしの口からは恵里ちゃんが一番目だよ!」
あわあわ慌てている亜理砂を横目に、からかいすぎかなと心の中で苦笑する。
「………本当に?」
「本当に!」
必死な亜理砂に、笑みが溢れた。