「………えっ」
思いも寄らない彼の言葉に、わたしは目を見開いた。
「えっ?え…えええっ?」
今のって…
今のって!!
プ、プロポーズ…?
わたしは勢いよく頭を上げて彼の方を見た。
目の前の彼はとろけるような甘い顔でこちらを見ていた。
マンガみたいに顔が赤くなっていくのが分かる。
「そんな顔で見ないで!」
わたしは顔を両手で覆う。
その言葉のあとにそんな風に笑われたら心臓止まっちゃ………
「え?変な顔してた?ごめんね」
「………」
「………」
「…は?」
「ん?」
天然な彼の、天然な一言でわたしの心臓は救われたわけだけど…
「雰囲気台無し~!」
「早紀、人のこと言えないよ」