「……ふふっ」
「はははっ」



ぼくたちは顔を見合わせて、ふたりでしばらく笑った。


そのあとは延々と早紀の夢の話が続いた。




「子供は3人でねっ」

「うん」


「女の子、男の子、女の子の順番が良いの!」

「へえ」


「それから庭付きの一戸建てに住んで、」

「それで?」


「それでねっわたしはガーデニングして、あなたは子供たちと庭で遊ぶのよ!」

「ははっ、早紀が花なんて育てられるの?」


「多分できるもん!
あっあとね、ねこを飼いたいの」

「うん」


「一匹だと寂しいから、何匹か欲しいな」

「そうだね」


「でもわんちゃんも欲しいし…ハムスターも欲しい…う~ん…」

「みんな飼えば良いよ」


「ほんと!?嬉しい!」


「それから~…」




早紀の口はなかなか止まりそうにない。