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「そろそろ休憩にしましょうか」


そう言われて、壁がけ時計に視線をやる。


随分話し込んでしまったようだ。インタビューを初めてもう二時間も経過している。


「すみません。そろそろ生徒達もやってくるので、続きはまた明日にしてもらえませんか?」


記者の町田さんにそう切り出すと、彼は慌てた様子で腕時計を覗き込んだ。


彼には悪いが、このインタビューも生徒が来るまでの間という条件で受けている。


申し訳ないが、生徒のためにもインタビューは一旦打ち切りだ。


声色が名残惜しそうではあったが、町田さんは「仕方ないですね。では後日連絡致します」と、快く受け入れてくれた。


「こちらの都合に合わせてもらってすみません。明日なら時間に余裕がありますので、今日よりじっくりお話出来ると思います」