西野に至ってはフリップのエッジが完全にアウトエッジで、等々試合からフリップを抜いて来た。


男子足る者、やはり全種類の三回転は揃えておきたいところ。


タクはルッツとフリップをアウト・イン完璧に踏み分けることが出来る上、苦手としていた3Aも克服した。


四回転はまだまだだが、六種類全ての三回転をバランス良く跳べることは、それだけ基礎がしっかりとしていることだ。


ジャッジに好印象は与えても、マイナスの印象は与えない。


まあ、西野の場合はSPで四回転を跳ぶためには、どうしてもフリップは抜かなければならないし。


FPでも、不安がありどうせ減点されるジャンプを跳ぶくらいなら、簡単で加点も見込める2Aを跳んだ方が効率が良いのかもしれない。


そういった意味では、彼のプログラム構成は深くまで考えられた物だった。


二つの4Tと3A。この超高難易度構成を可能に出来るのは、現役選手では西野だけだろう。


タイミングが掴み易いスローパートで確実にジャンプを成功させ、音楽が盛り上がる所は得意のステップで魅せる。