「ちょっと待って」


朝飛と思われる人物の呟きを読んでいく。


フィギュアスケートのことは一切書かれておらず、日頃の日常を綴っている感じであった。


だが俺は発見した。『大会で優勝した』というツイートを。


急いで書き込まれた日にちを確認。


書き込まれた日は、紛れもなく全日本ジュニアのフリー演技当日。


「間違いない。これ、朝飛のツイッターだ」


朝飛の物だとわかると、途端に罪悪感が襲いかかる。


人の日記をこっそり見てしまった感覚。


いくらツイッターで世界中の人達がアクセスできる物だとしても、朝飛はツイッターをやっていることを黙っていたわけだから、身内に見られるのが少なからず嫌だったんだろう。


「どうやらプライベードアカウントっぽいな。フォローしてる人数もされている人数も少ないし。ツイッターでロンドンの友達と交流してるんじゃね?」


「ロンドンの友達と?」