構成点の項目は、


・スケート技術(SS)
・演技のつなぎ(TR)
・演技力(PE)
・振り付け(CH)
・曲の解釈(IN)


の計五つ。


それぞれが十点満点で、その合計に特定の係数がかけられたものが、演技構成点の最終的な点になる。


女子SPの係数は0.8。FPでは1.6。


ちなみに男子の場合は、SPが1.0。FPが2.0と女子よりも高めに設定されている。


五つの項目の内、スケート技術と演技のつなぎは技術的な要素が強い。


世界最高水準の技術を目の前で披露されたのだ。必然的にこの項目は底上げされる。


残りの芸術的要素がジャッジにどのように判断されるか……。


得点を告げるアナウンスが流れ始める。


会場は水を打ったように静まり返り、今か今かと得点の発表を待っている。