大好きで大嫌いな、あなたと君へ。~伝えたかったこと~ *完*


みんなに。
                                      そして自分の気持ちに。
 
 
 
 
 


10月。
もうすぐ体育祭の時期だ。
                   運動が苦手な私にとっては、体育祭は最悪の行事だ。

それでも、一生懸命練習した。
                                      だって、みんなが求めている人は何でも人並みにこなせて、クールで完璧な人でしょ?
                   本当は私こんなすごい人じゃないんだよ?
でも、頭の悪い私にはそうすることしか思いつかなかった。
一生懸命やった。
本当に一生懸命やったんだ。
                   だって、もしかしたら見直してくれるかもしれないから。
                   どうでもいいと思っていてもそんな期待を抱いてしまうのは、私が人間だから。
そして、体育祭当日。
                   一生懸命やって、そこそこの結果だった。
 
結局そうなんだな。
なんて思いながら1番最初に教室に戻って来た私が見たのは。

                                      ひっくり返り、ぐちゃぐちゃになった、自分の机だった。
わかってた。
わかりたくなかっただけで、本当はわかってた。
                                      あなたたちがやってたって。
でも、それでも気づきたくなかったのは、あなたがあの頃のような声で
                                      『もう、止めろよっ!』
                  
                  
って、言ってくれたから。
私はその机を直さずに、その場を立ち去った。
                                      あなたたちに直してもらいたい。
                                      そんな、思いを抱いて。