『何だ何だぁ?もう終わり?運動神経抜群なつきや君はこんなものなんですかぁ?』

あたしは罵しる。

『うる……うるっせぇ。』


ドンドンッ

シュッ

ゴーン

『あ!!初めてはずしたねー。こっから崩れてくね!
あはっ楽しみ♪』

あたしはふらふらになっているつきを見ながら笑った。


ドンドンッ

シュッ

ヒューン

つきの投げたボールはリングの遥か遠くへ。

『…ハァ…お前…本当Sだな……いや…ドSだな……。』


『言い直さなくても知ってるっつのー。』


ドンドンッ


バタッ


つきの体はザラザラとした砂の上に落ちた。


『よしっこれで話してくれるよね♪』

『…ハァ…ハァ…分かったから水をくれ…』

『つきのことだからズルしそうだなぁ。言ったらあげる♪』

こうなったあたしはもう誰にも止められない。