あたしはつきを外へ連れ出した。
手にはバスケットボール。
リングの前に来たとき、つきが口を開けた。
『な…何すんの?』
『んーっと…エンドレスシュート!!!』
『エンドレスシュート?』
コロコロ
バスケットボールが転がり、つきの足元に着いた。
『今からつきにはシュートをしてもらいまーす♪
回数は無限。話してもらうまでやめられませーん♪
途中で逃げようとしたら………分かってるよね♪あはっ』
つきの額からは冷や汗が滲み出ていた。
『わ……かった。』
ドンドンッ
シュッ
ガコン
『頑張れー』
あたしは抑揚のない声をかける。
ドンドンッ
シュッ
ガコン
…………………………
『ハァ…ハァッ…』
つきの顔にはダラダラと汗が流れていた。