『………誰だっけ?……』

『忘れんなよ』

背の低い、やんちゃ系女子があたしを叩こうとした。

ガッ

あたしの腕は勝手に前へ動いていた。


…そう………無意識に。


ガツ

『っく。お前……やってくれんじゃん?』

『――……………!!!』

『思い出した?米村 彩だよ。
よ・ね・む・ら・あ・や!』

キーン

米村はあたしの耳横で鼓膜を破る勢いで叫んだ、

『お前…殺すぞ。』


またも無意識に出てきた。

『やっと小林らしくなったな。彩さ、5,6ヶ月前から糞親父に外出禁止されてて
学校も来れなかったんだよね~。』


『そういやそうだったな。』


『……おぃ。…』

米村は呆れた様子で席に着いた。


あ。もう一つ。





実は…………