あたしは高瀬の家を後にし、
猛ダッシュで優の家へむかった。
ピンポン
『あいてるよー』
ガチャガチャ
ダダダッ
『優ー!』
あたしは優の胸に飛び込んだ。
『うっ…どうだった?』
『…………』
『だめ…だった…?』
『……』
あたしは右手でピースをつくった。
『イェイ♪』
『よかったぁ!お母さん、ケーキケーキ!!』
シュタッ
優のお母さんが忍者みたいにやってきた。
そしてあたしにいった。
『油断は禁物。しっかり高瀬くんを捕まえておくのよ♪』
『はいっ』
『ケーキ……ジュルッ』
『優……あんた…』