あたしは頭の中でﾁｮｺﾚｰﾄ菓子を思い浮かべる。
無難にカップﾁｮｺ。
ﾁｮｺクッキー。
ブラウニー。
スポンジケーキ。
マカロン。
トリュフ。
生ﾁｮｺ。
ｶﾞﾄｰｼｮｺﾗ。
……………考えだしたらとまらないよ。
はぁ～何にしよう。
優に聞こうっ！
あたしは薬品臭ただよう保健室のベッドから降り、教室へと走った。
その瞬間
授業の終わりを表す、チャイムが鳴り響いた。
ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ
ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀ
椅子のひく音が聞こえてきた。
ｶﾞﾔｶﾞﾔ
あたしは席を離れる優を掴み、４階廊下へと呼び出した。
