土曜日。


ハルがいつもの分かれ道で待っていると
なんだか騒がしい二人がやってきた。

もちろん、ヒロシとミカだ。

「ツンデレってきちんと理解してる?」

「あれだじょ?はじめはツンツンしてるけど」

「それそれ!間違ってる人多いんだよねぇはわぁ~」

「えっムカつくんですけど可愛いんですけど」

「そうやって腐女子にちょこちょこダメージあたえないでくれる?だからね」


ミカって男の子ともあんな風に話せるんだ。


「あ、ハルちゃん!やほー!」
「ハルさんウィスコンシン!」

ヒロシがどういうつもりでウィスコンシンと言ったか全く分からなかったが二人に「今日はありがとね」と言った。

「またまた~やめてよね、ミカハルちゃん大好きなんだよ」


ドキっとした。
人の気持ちなんて推し量ることしかできないしそれも勝手な思い込みなのでミカに好きと言われたハルは素直に答えた。


「ありがとう、わたしもミカ好きだよ」

「(真っ赤)やっだ嬉しいお」

ミカとハルは手を繋いで歩き出した。


一方二人を後から見つめるヒロシは頭の中は汚ピンク一色だ。
(ミカたんとハルさんはもしや××の×××で××が×××!?まさか彼氏ってハルさん!?××があの×そしたら×××で俺はもう×××が×××な××ムッホーっ死む!)


「背後から嫌な気配を感じる」「ヒロシ君別の世界に行っちゃってるね」

手を引いてあげるミカ。

早く気づけヒロシ!
幸せが手のひらに!


「ヒロシ君道案内の役に立たないね」
ミカは辛辣だ。