「なんだよ突然…」


「あるのかと聞いてるんだぁぁ!!」


「そうだな強いて言えば辛いものが苦手かな…甘いものは好きなんだけど」


「次元がちがーーう!帰れ!!」


ヒロシは大声で交わされるこのやりとりを一つも聞いていなかった。


なぜならメガネを外したミカの小さな奥二重の目が一般的に見て可愛いの可愛くないの全く関係なしにヒロシにとってドストライクの可愛さだったからだ。


(ヤヴァイよ~超タイプだよ~こじんまりとした鼻も困った感じの眉も薄い唇も俺の俺のオレのおれの)ブツブツ


「と言うわけだ」


「やむなし」


ハルちゃんが懐柔されてる!
ヒロシ君は私を凝視したままブツブツ言ってる!

帰りたい!

タケル君に癒されたい!


「ヒロシは脳内散歩してるからここに座らせて…そして俺が座って準備はよし!」


「はぅ~!!」