「ハルちゃん行くよ?」


「うん、ミカに頼まれたら仕方ないよ」


「うふふ」


「でもあたしがもし山口に告られたとしても速攻断るんだからね」


「考える余地なし?」


「全くなし」


ミカはうなった。


「とにかく」


図書室に行って話を聞かなくちゃ



図書室は音楽室とか家庭科室とかがある


特別棟の一階端っこにある。


ハルと二人てくてく歩きながらミカは脳みそフル回転で


山口君が傷つかないようフォローする言い訳を考えた。


ハルちゃんの大事なペットが脱走したって連絡があってそれどころでないとか
(メダカは脱走しないしプライドが傷つきそう)


彼氏イコール結婚相手で人生をかけてさがしていくのだ!とか

イカリングが破裂したからとか(もはや意味がわからないよw)


タケル君のお尻が好きだからとか


…あ、いけない、私の脳みそ腐ってるw


「はぅ~」


タケル君のことを思い浮かべると考えが止まらんですばい


とかくだらない事を考えているうちに図書室についてしまった。