知樹がうちのほうに両手をだして
「おいで~」という。
「うちペットぢゃないんだから!」
と知樹につっこんだら
知樹と大地は笑ってた。

大地が
「なんであんなにぎゅーってしたの?」
と知樹に聞くと
知樹はうつむいて、
「慰めだから…!」といった。
慰めって…
ちょっとでも期待したうちが
ばかだったわ。

んまあ。そりゃそーだ。
ずーっとぎゅーってされて
歩いてたけど、ずっと後ろからか
横からだったし。
「付き合うか!?…なあ~んちゃって~」
とか言ってたしね(ワラ)
遊び以外ないでしょ~。

「あ、車。」
あたしたちははじのほうによけた。

そしてあたしの隣に知樹が
座った。
そして、あたしは知樹に抱きしめられて
あたしの頭は、知樹の胸のところにあった。

「ちょっと。どんなリアクションすればいーの?」
知樹はなにも言わなかった。
大地が
「抱きしめかえせばっ?」
と小さい声で言った。

そんなん無理だよ~。