「彼は、冗談だと思っています
　　
　私の急の告白を聞いてアキラ
　さんが戸惑ったので、私は
　冗談だと思ってもらえるよう
　に言い直しました」

イサオさんの驚く表情。

「どうして・・・」

「ずっと
　友達で居て欲しかったから
　・・・それで、もう十分です
　　
　私は彼には、きっと自分の
　心の傷を話す事はできない
　と思います
　　
　素の自分を見せる事は
　できません
　　
　彼だけには決して知られたく
　無い、嫌われたくない」

「アキラは君の全てを知っても
　絶対に君を嫌ったりしないよ
　　
　あいつは俺なんかより
　優しい奴だから」

「アキラさんはとても優しい人
　　
　私の過去を知れば、きっと私
　に同情してくれると思います

　でも、私は同情はいらない
　
　・・・
　
　彼に抱きしめてもらえた
　もうそれだけでいい」