着くと早百合はすぐに雪夜くんに近づいた
「雪夜君!」
「早百合か、気合いはいってんな?」
優しい笑顔は
早百合にもあげていたんだ
私の彼氏ぢゃないのに
嫉妬する自分に情けを感じた
「‥せつか?」
「‥‥あ‥‥‥‥‥‥」
せっかく声をかけてくれたのに
早百合の視線と言葉が強く
「ごめん」
私は避けてしまった。
「せつかは好きな人いるんだよ!」
くちばさんだのは早百合だった
「そうなんや‥わりぃ」
「せつか!どうしたの?」
「なんでも‥‥‥‥‥なぃ」
泣きそうになった
話したいのに‥笑顔見たいのに
それができない悔しさ
「せつか?大丈夫か?」
「‥‥‥‥‥‥私帰るね」
「帰っちゃうの?」
早百合は少し笑いながら言った
これが友達ですか?
自分に問い掛けた
「うん‥じゃあ‥‥‥」
私は走ってその場から逃げた